
化け猫あんずちゃん・きみの色 新文芸坐2本立てみてきました
きみの色が映画館でもう一度見れるなら!と思って行ってきたのですがトークショーまであるなんて 実はきみの色初回は舞台挨拶の回を観たので山田監督が話をする姿を見るのが2回目でもあり…。
そして化け猫あんずちゃんの監督が久野さんだということを知らずにいました…久野さんはアニメーション作家なのは知っていたのですが単行本の漫画がずっと好きで 名前を見た時にあの久野さん?!と思って山田さんと久野さんがここで繋がってくるとは思っていませんでした。やはり沼と沼好きなものというのはどこかで繋がってるんですね…。
化け猫あんずちゃんは原作が漫画ですが映画のほうすごく久野さんだなぁと思って見てました。かりんちゃんが映画のオリジナルキャラクターだそうですが『甘木唯子のツノと愛』を彷彿させるストーリーになっていたのはやっぱり久野さんの作家性の部分なのでしょうか。
(トークショーで久野さんは自分以外の人が手を動かしてくれているので自分だけでは作れなかった作品と仰っていたので作り手としてはあまりそう思ってないのかもしれませんが)
きみの色2回目のほうが味わい深く上映期間にもっと見とけば良かったなーなんて思いました。キャラデザがリアル寄りなので初回はシリアスな作品なのかと思ってたら、作品としてはファンタジー(けいおんっぽいって言ってもいい)寄りだったので、今回は最初からそのつもりで観たら初回よりも見えてくるものが多かった気がします。
トークショーでは色々なテーマの中で山田監督が創作に関してのスタンスについて話されていたのが面白かったです。作品の方向としてはなんでもやりたいという意思を示されていて、シリアスなものからファンタジーなものまで幅広く創ることができる方なのかなぁという印象を受けました。作家性というとこの人といえばこれ、みたいな、表面上の個性が必要だと思われがちですが、山田監督自身には作品のイメージとしての強い信念や意思があるというのではないらしく、世界の中からどのようにしたら表現が伝わるかを丁寧に掬いあげているような感じでしょうか…原作を映画化してきた立場がそういう考えにしているのかなぁとも思いました。